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<夏のボーナス>中長期で魅力なベトナム株=福森哲也

2009/06/28 11:50:18
6月24日15時36分配信 サーチナ

■ベトナム経済の現状と今年度の見通し

 最近の日本経済新聞には、ほぼ毎日”ベトナム”に関する記事が大きく載るようになってきています。二桁台の大幅なマイナス成長の日本と異なり、世界的な経済危機の中でも「2009年末時点でベトナムのGDP成長率は6%レベルまで回復する」可能性に、香港上海銀行は言及しています。ここ半年の政府のリーダーシップによって実現された経済刺激策(基準金利の大幅な引き下げ/中小企業への強力な融資支援策/法人税・個人所得税の減免・納期延期/ドン安誘導による輸出競争力支援等)が着実に効果を発揮してきています。

 アジア開発銀行(ADB)の予測でも、10年には6.5%の成長を実現し、アセアン(東南アジア諸国連合)の中で最も成長する国になると言われています。スペインの調査会社は、05年から25年の20年間のベトナムの年平均成長率が8%になり、世界でも最も成長する国になると発表しています。ベトナムに中国・インド・フィリピン・トルコを加えた5ヶ国が今後20年間の高成長国候補だということです。これから間違いなく来るはずのアジア・アセアンの世紀の中で、ベトナムにますます注目が集まっています。

 確かに、世界経済危機の影響で輸出関連は落ち込んでいます。多くの日系の組み立て工場も操業不振で苦しんでいます。しかし、9000万人近い、若く、楽観的で、たくましい国民の内需関連の勢いは強く、日系の工場でもベトナム内需向けのものは増産を開始しています。中級から高級グレードのマンションの人気も回復しており、予約受付3日で完売するような物件も出始めています。石油を中心とした資源関連、農水産物関連、政府やODAの支援を受けるインフラ関連なども成長のエンジンとしてますます力を発揮していくことになりそうです。

 昨年前半までのベトナムの大きな課題であったインフレも落ち着いています。09年5月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は対前月比で0.5%程度、4月は対前月比で0.35%の上昇にとどまりました。ベトナムの経済委員会は、09年度のCPI上昇率を6%と予測しています。08年度の19.9%に比べて飛躍的にインフレが落ち着きます。それでも、どの程度のデフレになるかが注目される日本とはかなり趣きを異にしています。現地に行くと日本では見かけなくなった人や町の活気、エネルギーに魅了されてしまう日本人も多いのです。

■ベトナム株の投資方法、金融商品としての日本での位置づけ

 今後の成長が大いに期待されるベトナムですが、ホーチミンとハノイに証券取引所が開設されています。日本で言えばホーチミンが東証1部、ハノイが2部というイメージです。ホーチミンの株価インデックス(VNインデックス)はジェットコースターのような動きをします。06年年末から3ヶ月間ほどで3倍になったこともありますし、昨年の旧正月(08年2月)から今年の2月までの1年間でインデックス指数は大暴落しました。最高ポイント(1200ポイント)から2月の底ね(235ポイント)までほぼ1直線での下落が続きました。現在は底値からの急激な反騰局面を迎えており、既に500ポイントを回復しています。

 過去20年以上のベトナムとの付き合いから、ベトナム人は最新のニューロエコノミクス、行動経済学でいう脳の動きに非常に忠実な国民だと見ています。今年2月までのベトナム人投資家は必要以上に悲観的になっており、現在は(予想したことよりも実際に起きたことが良かった場合に大量に分泌される)ドーパミンがガンガン分泌されている状態です。既存の投資家も最近の急騰相場で息を吹き返し、彼らのドーパミンが新規の投資家を証券会社にどんどん引き寄せています。新規の口座開設や資金投入が日々増えています。「合理的経済人」からみれば、市場は過熱しすぎており大幅な調整が入る局面を迎えているのですが、ベトナムの場合はどうなるのか楽しみです。

 ちょっと前までは、ベトナム株に投資するためには、現地の証券会社に口座を開くか、現地の資産運用会社と一任勘定契約を結ぶか、たまに募集されるベトナムファンドに投資するかしか有りませんでした。現在大々的に募集されているベトナムファンドは見当たらないので、投資するのも一苦労です。でも、最近になって、ニュース証券、岩井証券などでホーチミン、ハノイの上場銘柄の売買をすることができるようになっています。非常に便利になってきました。ベトナム株投資についてもう少し知りたい方は、『ベトナム株投資完全マニュアル』(パンローリング社)をご覧下さい。

■ベトナム株で成長が期待されている業種・企業

 世界的な経済環境の激変の中でも、ベトナム成長のエンジンとなり得る石油を中心とした資源関連、農水産物関連、政府やODAの支援を受けるインフラ関連、中級レベルの住宅・不動産関連などは株式投資の対象としても注目されています。

 ペトロベトナムドリリング、ペトロベトナム化学肥料、ペトロベトナムファイナンスなどの石油関連銘柄、ペトロリメックスガス、アンファSG石油などのガス関連銘柄、最大手証券会社のファンドが最近投資した南部種苗、中央種苗などの農業関連銘柄、ホーチミン市インフラ投資会社、第16リコジなどのインフラ関連銘柄、バリアブンタウ住宅開発、トゥドゥック住宅開発などの中級レベル住宅開発関連銘柄などが現地でも注目されています。もちろん、通常の4倍~5倍の出来高が続いている証券銘柄(サイゴン証券、ホーチミン市証券等)にも注目しても良いでしょう。

 ベトナムで最近発表された「ベトナムゴールドストック」19銘柄も知っておいて損はないと思います。ベトナムの証券、ファイナンス分野の有識者は選定委員となり、財務状況や経営能力、時価総額・出来高等各種の株価指標などを基準に選定したものです。09年度の19銘柄は、ホーチミン市場17銘柄(BMP、CII、DHG、DPM、DPR、FPT、GMD、NTL、PAC、PVD、REE、SJS、SSI、STB、TDH、VNM、VSH)、ハノイ市場2銘柄(ACB、NTP)になっています。各銘柄の概要、株価の推移などは、上記のニュース証券、岩井証券のHPで確認できるかと思います。(執筆者:福森哲也・ティンベトコンサルティング取締役会会長)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090624-00000136-scn-bus_all
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