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人事労務屋のつぶやき 独立編

人事労務屋のつぶやき 独立編

田代英治

大手海運会社の人事部より独立し、人事コンサルタントして幅広く活動しています。長年の企業人事の経験をベースにした提言を行います。

会社と個人がwin-winの関係となり、働く人々の幸福の総量が増えるような世の中になればと思っています。

不二越が全社員にグループ討議の研修を導入

2009/07/14 08:00:12
 おはようございます。先週金曜日の午後「ヒューマンキャピタル2009」に行ってきました。東京大学の中原先生のセミナー「ワークプレイスラーニング」に参加し、企業事例を興味深く拝聴しました。内容は期待通りで、私が抱えている課題を解決するヒントになりました。いずれその内容をご紹介したいと思っています。

 さて、昨日の日経新聞に興味深い記事がありましたので、ご紹介したいと思います。

 不二越がグループ討議方式の研修を全社員に(7月13日 日経新聞)

 切削工具やベアリング(軸受け)などを手がける不二越は、グループ討議方式による研修制度を全社員向けに導入する。同社は昨年秋以降、需要が急減。生産拠点では一時帰休を継続しており、一般の社員にも対外交渉力や経営感覚を磨く機会と位置付けて研修に力を入れる。

 会社側が指定した図書を選び、内容に関する個人の見解を手書きのリポートにして提出。リポートを基に数人一組のグループで討議し、個人が全体発表する。

 4月から取締役など役員クラス、6月から課長以上の管理職向けに研修を開始した。8月以降、一般社員にも拡大する。研修施設を利用し、1泊2日で開催する。数人単位でグループ分けして討議するが、技術職、事務職混合のグループにするという。リポートの発表時間は1人3分程度を予定している。

 井村健輔会長は「日常業務と全く違うことをして新たな発想力を育てる。新時代の経営を担う人材に柔軟な感性を持ってもらう意味もある」としている。(了)


 不二越の研修は、先日ご紹介した「組織活性化研修」と似ているところ(「研修施設を利用し、1泊2日で開催する。数人単位でグループ分けして討議するが、技術職、事務職混合のグループにする」など)もあり、この記事が目に留まりました。
 
 もちろん、研修の目的が異なりますので、その内容が違ってくるのは当然ですが、同社はダニエル・キム氏のいう「成功の循環」(「関係の質」の改善・向上⇒「思考の質」の改善・向上⇒「行動の質」の改善・向上⇒「結果の質」の改善・向上⇒更なる「関係の質」の改善・向上・・・)の中では、いきなり「思考の質の改善・向上」からアプローチしているように思えます。

 職場の人間関係の質の面で問題がないようでしたら、このようなアプローチもよいと思いますが、どんなものでしょうか?

 また、グループ討議の結果、個人が1人3分でリポートを発表するというのも目的からすると合っているのかもしれませんが、せっかくグループで討議するのですから、グループとしての見解をまとめさせる方法も考えられるのではないでしょうか?

 全社員の同じ研修を展開するのはなかなかできることではありませんし、よいことだと思います。

 色々なやり方があるものだなあと感心しつつ、その会社にあったものを提供する努力を忘れずに頑張りたいと思います。


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